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「あやとり・まり子」 その<4> (03/28/2012) 《小学校編》 湘南学園小学校には、湘南学園幼稚園で幾つものあやとりに出合って巣立った子が何人も進学しています。 幼稚園と小学校は同じ敷地内にあり、休み時間に鬼ごっこや鉄棒遊びをしている時に出会うと 「まり子先生、あやとりひもある?」、「カメってどうやるんだった?」 と声を掛けてくれます。 あやとりが出来る環境があれば引き続き関心を持って楽しんでいくかもしれない。 外部から入学した子の中にもあやとりに興味のある子がいるかもしれない。 そうだ! 今年は小学校の金曜日の昼休み時間に「あやとり・まりこ」をやらせてもらおうと考えました。 2011年度の5年生の国語教科書に『見立てる』という単元であやとりが取り上げられ、国際あやとり協会顧問の野口廣氏の文章が載りました。 このことが良い切っ掛けになり、野口先生との出会いやあやとり会のこと、あやとりは世界中にあること、幼稚園ではみんなであやとりに取り組んでいることなどを、校長先生をはじめ何人もの先生方にお話しすることができました。 そして、「いつでも来て、あやとりをやってください」 というこころよい返事を頂き、早速6月24日から毎週金曜日の12時から13時の昼休み時間にあやとりをスタートしました。 1年生の廊下前で始めたあやとりは「幼稚園の時やったよね」、「6段ばしご忘れた!」、「やったことがないから教えて下さい」 と色々な声が行き交って大盛況でした。 昼休み、廊下で出会う上級生が 「まり子先生だ、あやとり?」 「金曜日に来てるのよ」 こんな会話を通してあやとりをやっているという情報が少しずつ広まっていきました。 2学期からは、図書室でもあり、パソコン学習をしたり、折り紙遊びなども自由にできて、自然にみんながつどえる素敵な空間のメディアセンターであやとりを始めました。 テーブルには毎回
『たのしいあやとり
初級編』 『たのしいあやとり
中級編』 『大人のあやとり』の各本と、『世界あやとり紀行』 の中からインドの「手」・エチオピアの「魚を捕る網」のカラー写真と毛糸のひも50本程を用意することにしました。 集まってきた子には「あやとりは世界中にあるんだよ」と話しますが、中には写真を手にして「へぇ〜、世界中でやってるんだ!」
「知らなかった!お母さんにも教えてあげようっと!」
とびっくりしています。
2012,3,25 |
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「あやとり・まり子」 その<3> (03/28/2012) 《幼稚園編》
保護者懇談会では、あやとりに取り組む話の後、お母さん方と「二人あやとり」
「もちつき」などで大いに盛り上がったそうです。 その時、「月にむらくも」
「カニ」はどうやるんですか? という質問が出て、これらもみんなでやったそうです。 そんな積極的なお母さんがいらっしゃる学年ですから、お母さんに教わった、お父さんに教わったと言う子が何人もいました。 担当の先生たちは「お姉さん、お兄さんがいる子たちが習ってきて、いい雰囲気を作ってくれたんです。 有り難かったです」、「2月の遠足で県立生命の星・地球博物館に行って、カニを見たら、カニに挑戦する子が増えて、あやとりカニでカニごっこをしてました。 子どもって色んなことを思いつくものですね」と話してくれました。 子どもたち、家族の皆さん、先生方が一緒になって素敵な環境を作っているのです。 2012,3,25 |
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松井るり子さんの日記 (03/28/2012) 松井るり子さんの日記を先行公開いたします。
絵本の水先案内人、松井るり子さんのサイトは こちら。 「るり子の日記」の検索文字に「あやとり」を入れてサーチすると他の日の記述も読むことができます。 (日記の先行公開を快諾していただいた松井さんに感謝いたします。) (Ys) 「耳の大きな犬」の取り方は こちら。 |
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『女性自身』の「あやとり特集」 (02/21/2012) 『女性自身』3月6日号(2月21日発売 2528号)に「あやとり特集」(カラー5ページ)が掲載されています。 <鈴木福くんも挑戦! 「あやとり」やっぱり楽しいね> 「東京スカイツリー」を うれしそうに見せているのは福くん。 ほかにも「はしご〜東京タワー」、「ほうき〜竹やぶの一軒家」、「ちょうちょう」、「ハワイの魚」などの取り方を写 真で紹介しています。 撮影の裏話は、青木さんからお聞き下さい。 (Ys) |
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十二支のあやとり
− 11 (01/01/2012) 明けましておめでとうございます。 恒例の十二支あやとりのご紹介。 今年はタツです。 古代中国で十二支それぞれに動物が当てはめられた時、「辰」だけが想像上の生き物である「竜/龍」となりました。 中国のあやとりについてはデータが少なく、「竜」そのものに見立てたあやとりは見つかりません。 今回は、「竜/龍」の関係するあやとりを2つ紹介します。 はじめは、オーストラリア大陸北東部ヨーク岬のアボリジニ少年から採集された「たつまき」(*
1)。 ロート状の雲の形が立体的に表された見事なあやとりです。 このあやとりの現地での呼び名(Mare)の意味や、この自然現象を何に見立てているかは不明です。 ただ、英語名称は"Waterspout"と記されているので海上で発生する“たつまき”と思われます("tornado"は陸上の“たつまき”)。 本邦では古来から、このめったに見られない、恐ろしい自然現象を「龍の天上」として伝えてきたことは皆さんもよくご存知でしょう
(たとえば、芥川龍之介の『竜』(1919)
→ 「青空文庫」)。 西欧世界では物語に登場する「ドラゴン」と呼ばれる怪物がよく知られています。 日本では、この「ドラゴン」を「竜」と訳したことから、古代中国の皇帝のシンボルでもあった「龍」、西洋の「ドラゴン」、さらに実在した巨大生物「恐竜」まで、「龍/竜」は混在したイメージで捉えられています。 もう一つのあやとりはその「恐竜」です。 イギリスのISFA会員
Martin Probert さんの創作
「Loch Ness Monster
ロッホ・ネス・モンスター = ネス湖の怪獣」(*
2)。 イギリス、スコットランドのネス湖で目撃された(?)ネッシー(Nessie)です。 実在するのか幻なのかいまだに判然としていません。 洋の東西を問わず、「龍/竜/ドラゴン」はいつまでも不思議な存在であり続けています。ISFA設立者の野口廣が主催する「あやとり会」も 6年目を迎えました。 初級、中級、上級の3クラスに分かれた講習会とあやとり検定を行っています。 これまでの検定で「あやとり会指導員認定者」も13名となりました。 興味のある方は、どうぞご参加下さい (イベント情報は こちら)。 今年も、あやとりについての情報提供など皆さまのご支援を よろしくお願いいたします。 (* 1) Haddon, K. (1918) "Some Australian string figures." Proceedings of the Royal Society of Victoria N.S. 30(2):121-36. (* 2) Martin Probert さんのサイトは こちら。 (TS & Ys) |
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オーストラリア先住民アボリジニのあやとりの復活 (11/30/2011) トピックス 058 の文末で以下のように述べました: 「アボリジニの人々が、語りや唄を伴う真の伝承あやとりを<外の世界>へ発信することが期待されます」。 最近になって、オーストラリア・ノーザンテリトリーのアボリジニ(@ Yirrkala イルッカラ)の人々の間にあやとり復活の兆しが見えてきました。 ここにその経緯を記しておきます。 2009年11月、シドニーのオーストラリア博物館でシンポジウム「The symposium Barks, Birds & Billabongs」 が開催されました。 このシンポジウムは、1948年に遂行されたノーザンテリトリー・アーネムランドのアボリジニ居住地域での学際的な調査研究 − "The 1948 American-Australian Scientific Expedition to Arnhem Land" - の成果を再評価する試みとして行われました → こちら。 この調査研究プロジェクトのメンバーには、アメリカとオーストラリアの民族学・考古学・人類学・動物学・植物学の研究者が参加していましたが、その一人がオーストラリア博物館員の人類学者フレデリック・マッカーシー Frederick McCarthy。 彼は、イルッカラのアボリジニの伝承あやとりに興味を示し、193種のあやとりの取り方を記録して、完成形を写真に撮り、実物も保存して持ち帰りました。 そのデータは1960年に "The String Figures of Yirrkalla."として公刊されました。 しかし、彼独特の取り方の記述では実際に作ることがほぼ不可能であり、この報告書はさほど注目を浴びることなく年月が過ぎました。 その後、1995年、ISFA会員の Honor Maude と Mark Sherman がその難解な取り方記述をほぼすべて解読してISFA年会報で公表。 その結果、マッカーシーの報告書はアボリジニあやとりに関する第一級の文献として蘇りました(トピックス 058 - * 2)。 今回のシンポジウム関連出版物に、Robyn McKenzie 〔オーストラリア国立大学〕が、マッカーシーのあやとり調査についてたいへん興味深い論文を寄稿。 調査旅行当時のマッカーシーの日記などの資料を駆使して、あやとり採集記録活動の実態を明らかにしています(*)。 読者は、マッカーシーが伝承あやとりやあやとりに関わる情報(タブー、儀式でのパフォーマンスなど)を誰からどのようにして収集したのかを知ることができます。 (*) Robyn
McKenzie (2011) "The String Figures of Yirrkala:
Examination of a legacy". この論文には、「あやとりドリーミングの場所」と題する樹皮画の写真とその説明ノートも掲載されています。 おそらくイルッカラのアボリジニに伝わる「あやとり発祥の地」が描かれているのでしょう。 「ドリーミング」はアボリジニ文化の核心ともいえる概念・行為ですから、「あやとり」がアボリジニの人々にとって重要な営為として認められていたことが伺えます。 マッカーシーは、数人のアボリジニ男性から<外の世界>の人間には見せないような樹皮画を貰ったり、「あやとりの演じられる儀式」のことを聞き出しています。 マッカーシーがアボリジニ女性から熱心にあやとり収集している姿を見て彼に親しみを感じたのかもしれません。 しかし、彼自身は、貴重な資料を手に入れたにもかかわらず、それ以上に興味を持つこともなく、以後あやとりの調査研究を続けることはありませんでした。 彼の報告書は取り方記述文の欠陥もあり、他の研究者に刺激を与えることもなく一度は忘れ去られたのです。 <アボリジニ文化に何の価値も認めない>−そういう時代背景も影響していたのでしょう。 あやとりの奥深い世界に興味を持つ者としては、ただただ惜しいことだと思います。 なお、ISFA出版局では、以下の関連出版物を刊行しました: "String Figure Bibliography
of Australian Aboriginal and Torres Strait Islander
Peoples. (2011) " (Ys) |
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| 173 今年も元気に「ゆびは魔法使い」〜第9回善気山・遊びの寺子屋報告 (08/19/2011) 今年も日本各地で猛暑の記録に迫る厳しい夏になりました。 熱中症がニュースのトップで報じられ、水分補給の大切さがくり返されています。 この猛暑に「節電」という言葉が輪をかけて一層、体感温度を上げています。 皆様におかれては、いかがお過ごしでしょうか。 「あやとり」での参加も今年で5回目となりますが、この時期が近づくと、「遊びの寺子屋」の実施が待ち遠しくて仕方ありません。 あれこれ考えながら準備するのが実に楽しいのです。
今年は親子で「あそびの寺子屋」で楽しく過ごそう・・・という方々が多かったように感じました。 同じ事を親子で体験できるのは、とても素敵なことではありませんか? 食卓が親子の共通の話題で賑わったかもしれませんね。 親が子どもの、子どもが親の意外な面を発見して、それぞれの株が上がったかもしれませんね。 来年もまた、あやとりを愉しむ人の輪が大きく広がりますように。 また、指導補助の青木幸久さん、ガイドペーパーのレイアウトをしてくれた青木菜穂さん、それから法然院・遊びの寺子屋デビューの青木真那ちゃん、ご苦労さま。 2011.8.15. 国際あやとり協会会員:青木萬里子 |
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| 172 「グーかすかべ」 あやとり講座 (07/03/2011) 6月25日、春日部市立春日部第2児童センター「グーかすかべ」でのあやとり講習会の最終回が行われました。 ここに約一年間の活動の様子を報告いたします。
児童センターのスタッフの方も2名参加され、始まりや終わりの挨拶では、講習を受けるマナーを指導され、またあやとりを楽しみながら補助役もしてくださいました。 会を重ねていくと、始まる前のちょっとした時間には、二人あやとりをしたり、気に入ったあやとりを見せてくれたり、「どうやるんだったけ〜?」と気軽に声をかけてくれるようになりました。 「あやとり」が講師と生徒、大人と子供の隔たりを無くして、人と人を結びつけてくれることをこの場でも感じることができ、嬉しく思いました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『あやとりテキスト』 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『第1回 「グーかすかべ」
あやとり検定』 (6月25日実施) 最後まで嬉しいことがありました。 講習会の途中で、ちょっと難しくなり、諦めそうにもなった女の子たちがきて、「もっとあやとりやりたかった!」、「あやとり楽しかった!」と感想を伝えてくれました。 そして、「たくさんの星が上手に出来ないからもう一度教えてください」、「うさぎが難しかった!ここからどうやるんだっけ?」と寄ってきて、くり返し指を動かして、出来るようになり満足そうに帰っていきました。 2011.7.2 報告者 国際あやとり協会会員 青木萬里子 |
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| 171 「まつお文庫」でのあやとり会 (06/11/2011) 3月11日の大震災の被災者の方々のために、大阪の森製紐さんから500本のあやとり紐が、仙台の「まつお文庫」に送られました( → トピックス 170 被災地への支援活動)。 その紐と一緒に全国から集められた絵本や文房具等が、まつお文庫の主催者である松尾さんや文庫のお母さん達の手で各避難所に届けられています。 避難所を廻るのも色々ご苦労がおありのようですが、「お孫さんに教えたい一心で熱心にあやとりにとりくむお年寄りの姿に反対に元気をもらいました」 という話もお聞きしました。 私は5月28日に行われた被災者の追悼記念会に出席するため仙台に赴きました。 その折りにまつお文庫にも伺い、皆さんとあやとりで楽しい時を過ごしました。 当日集まられたのは、年中さんから小学生低学年5〜6人とそのお母様方でした。 一人で指導するにはちょうど良い人数です。 最初に、みなさんに「ひとりあやとり」の呼び名を教えてもらったところ大発見がありました。 ある若いお母さんが、さいとうたまさんの本(『あやとりいととり 3』 福音館書店)を見ながら、6番の「あみ」と16番の「あみ」では紐の掛かり方が違うので別物だというのです。 仙台では最初の「あみ」を「たんぼ」と呼び、2回目に出来る「あみ」を「あみ」と呼び分けている という事でした。 仙台出身の私も確かに子供の頃に「たんぼ」「川」「あみ」と言っていたのを思い出しました (*1)。 また「馬の目」を「ダイヤ」と呼んでいました。 他の方から、「ぶんぶくちゃがま」の歌も静岡の方では、さいとうたまさんの本とは少し違って歌っているという話しも伺いました。 「つづみ」を作って6人で1本づつ紐を引きながら歌い、歌い終わったところで手を離す。 最後まで紐を持っていた人が負け のところは同じですが、歌の歌詞は次のようなものだそうです: 「ぶんぶくちゃがまがお茶わかし、一杯飲んだらぬるかったあ。 2杯飲んだら中どこだあ。 3杯飲んだらあちちちちー」 (*2)。
講習は、次のものをとりあげました。 小学3年生のつぐみちゃんはどれも直ぐに覚えてしまい、そっと「ライアの花を教えて!」と私のところに寄って来たので、彼女だけに「ライアの花」を教えましたが、2回で覚えてしまいました。 「これからは貴方が先生ね」と言ったら「うん」と嬉しそうに返事をしてくれました。 国際あやとり協会会員 野口 とも - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (*1) 2つに名前を呼び分けている例は 《 さいとう たま あやとりコレクション 》 にもたった一つしかありません(生姜板、裏の生姜板 @京都) → 「あみ」。 (*2) さいとうたまさんの本には、埼玉・小鹿野町で採集された唄が載っています。 この静岡の唄とよく似た歌詞も、静岡・函南町で採集されています: ♪
ぶんぶく茶釜 茶を沸かせ (Ys) |
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Last updated 03/13/2012