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『 世界あやとり紀行−精霊の遊戯− 』 (2006) INAX出版
編 集: 建築・都市ワークショップ +
石黒 知子; AD: 祖父江
慎、
執 筆: 野口 廣、M.Sherman ほか; 写 真: 田淵 曉、飯田 裕子、W.Wirt、P.Noble、野口 廣; イラスト: 七字 由布
〜 これまでほとんど知られていなかった世界のあやとりの真の姿を、現地であやとりする人々や伝承あやとりパターンの美しい写真に解説とイラストを添えて紹介。 また、ISFA国際あやとり協会の創立者
野口廣と 現会長 M.シャーマンが、協会設立から現在に至るまでの経緯、活動内容について語っています。 日本伝承あやとり
「お守り」、ネイティブ・アメリカンの占いあやとり
「赤ん坊占い」 の取り方を本邦初公開(あやとりの取り方は4種のみ掲載)。 これまでに類書のないユニークな内容のこの本は
9月に第2版が刊行されました。 (Ys
10/01/2007)
--- m(_
_)m 正誤表 (第1版) m(_
_)m -------------------------
p.31 民族誌学者(誤) → 民族学者
p.39 アザラシ革のバッグ(誤) → 二つの腎臓
p.39 ユピック(誤) → ユッピク
p.39 ニコライさんの記事の出典番号: 7(誤) → 22
p.50 ガイアナ6行目: ワピシュナ(誤) → ワピシャナ
p.54 あやとりは南に隣接するムボムの人びとが大昔からやっていた、アカンダゴと呼ばれる遊びだそうです。(誤) → [、アカンダゴと呼ばれる] を削除 (「アカンダゴ」はザンデ(=アザンデ)社会での呼び名です)
p.56 写真のあやとりの名称: 「ほうき」(誤) → 「手」 (日本の「ほうき」と同じあやとり)
p.63 「キツネとクジラ」: 浜に打ち上げられたクジラを キツネが、(誤) → 浜に打ち上げられたクジラを狙うキツネが、
p.71 参考文献10 the
Adnyamata (誤)→ the
Adnyamatana
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野口 広 編著 (1980) 『
図形工房 』(遊びの百科全書−4)、日本ブリタニカ
執筆者:野口
広(総説、あやとり)、高木茂男・中村義作(パズル)、椚
国男(古墳)、矢島文夫(アラベスク)、笠原邦彦(折り紙)、戸村
浩(ムーブ・フォルム)。 パズル・遊びや古代建造物などを通して、「図形」の魅力に迫る。 自然の造形物から安野光雅の作品まで、カラー図版も豊富。
「...遊びは、気のおもむくままに、しかも比較的容易に目的が達成でき、かつ庶民的でもあるという性質により、科学や芸術に比してステイタスは高くない。 あやとりもその例にもれず、特に日本では女子供の遊びとなっていた。 しかし、そうした地域はむしろ例外的で、大部分の地域では、あやとりは成年男子の遊びであり、とくに昔はあやとりは儀式や呪術と結びついて、今日の科学や芸術と同等以上のステイタスをもっていたと思える。 つまり昔のこうした地域の人々にとって、あやとりはちょうど我々の科学・芸術と同じ文化−精神活動の成果−とみなせるものであったようだ。...」(野口
広 「遊びのなかの幾何学」 pp.40-41)
〜 他にも、トポロジーから見た「あやとり」への言及や、世界のあやとりの紹介がある:
pp.40-42, 43-46, 116-117, 147-149。 芸術、科学、遊びの視点から「美の幾何学」を論じた書は、古今東西
数多(あまた)あるが、その素材として「あやとり」が仲間入りしたのは
この書が初めてと思われる。 (Ys)
〔写
真〕
「あやとりをする子供たち」
ブロニスワフ・ピウスツキ撮影、1900年代初頭、 ロシア民族学博物館
所蔵
〜 サハリン(樺太)アイヌの女の子が「二人あやとり」をしています。 掲載ページは 千葉大学文学部・文学研究科 : [新着情報
一覧]−[写真展のご案内]−[添付ファイル]−[ユーラシア言語文化論講座のホームページ]−[写真展
『20世紀初頭のアイヌ世界』
右上の写真] 。 詳しい解説は、[資料説明]
をご覧下さい。 なお、この写真は、NHK−ETV特集
「世界が見つめたアイヌ文化 (2)流刑囚の遺産」(1996/6/11 NHK札幌
制作)でも紹介されていました。
(Ys, 05/08/2005)
〔C D〕
〔ラジオ〕
〔テレビ〕
〔ビデオ オンライン〕
- "Pearls and
Savages 1921" NFSA 2011
〜オーストラリアの
《National Film & Sound Archive》
のサイトで公開されているこの映像クリップは、1921年に
Frank Hurley が撮影した‘冒険映画’「Pearls
and Savages 真珠と未開人」の一部です。
商業目的(映画館で一般公開)で制作された全編56分のこのサイレント映画は、1979年に民族学的記録としての価値がある資料として復元されました。
オーストラリア大陸とニューギニア島の間に点在するトレス海峡諸島の木曜島、マレ島、ココナツ島、ダーンレイ島、マビアグ島とパプアニューギニアの当時の自然と人々の生活風景を見ることができます。
なお、タイトルの「真珠」は当時有名だった木曜島の真珠貝採取のことです。
明治時代、日本人ダイバーがこの島へ出稼ぎに行っていたことは司馬遼太郎の『木曜島の夜会』で広く知られるようになりました。
この映像クリップに、マレ島(Murray
Island)の島民があやとりをしている場面があります。
裸足で暮らしていた人々は、この男性のようにあやとりを作るのに足指や膝を使うことは珍しいことではありませんでした。
(Ys 10/12/2011)
- “Games and
Activities : Traditional String Figure -
Ukaliq” 2004
〜カナダ自然博物館の
《Ukaliq - the Arctic Hare》 のサイトには、カナダ・ヌナヴト準州、ランキン入江地方のイヌイット長老が作る「ホッキョクウサギ(Ukaliq)」の動画があります。
(Ys 10/10/2011)
- "Primitief Nieuw-Guinea"
1956 GESCHIEDENIS 24 05/28/2008
〜 《GESCHIEDENIS
24》 のサイトに、たいへん興味深い<あやとり>の記録映像があります。
この映像(12分、カラー)には、1956年当時のオランダ領ニューギニア(ニューギニア島の西半分)の3つの地方の自然や生活風景が撮影されています。
《GESCHIEDENIS 24》 のページの右上にある「AUDIO
VIDEO」の「Primitief Nieuw-Guinea
Merkwaardige adat gebruiken 1956」をクリック。
あやとりが見られるのはパート2(冒頭から
4’15〜08’33)、ニューギニア島の最西端バードヘッド半島の内陸部に暮らすマイブラト(Mejbrat
/ Maybrat / Ayamaru) の人々の生活風景の一場面。
マイブラトの若い男女がそれぞれ長い列に並び、互いに向かい合って<あやとりのやりとり>をしています(7’20
から約30秒間)。
ネット上でこの映像を見つけたオランダのISFA会員によれば、そのナレーションでは「あやとりが始まる。
それは、しばしば結婚に結びつく仲介である。
少女と少年は互いにあやとりを受け渡す。
あやとり一つ一つには作り手のある思いが表現されていて、からかい・ねだりから真剣な気持ちまでさまざまな思いが込められている」といった意味のことが述べられています。
東南アジアの一部には、祭りの日などに若い男女が結婚したい相手と互いに歌を交わして気持ちを確かめ合う「歌垣(うたがき)」という古来の風習が今も残っていますが、この<あやとりのやりとり>にも何かそれを想起させるものが感じられます。
マイブラトの人々は1950年代後半に急速に新しい文化(とくに衣服関係)を取り入れたので、この映像に見られる伝統的な風習としての<あやとりのやりとり>も、その後まもなく滅びたと思われます。
これはたいへん貴重な記録映像といえましょう。
なお、現在、ニューギニア島の西半分はインドネシアに属しています。
(Ys 10/10/2011)
- "KALAPALO
24 - KETINHO MITSELU" PIB MIRIM 2010/10/28
〜 《Povos
indigenas no Brasil (ブラジル先住民族の人々)》のサイトに、カラパロの男性があやとりをしている動画があります。
カラパロ(the Kalapalo)は、ブラジル中部マトグロッソ州シングー先住民居住地で暮らしている、人口わずか326人(1995年)
の少数民族です (『世界民族事典』 弘文館 2000)。
カラパロは、ブリチヤシの乾燥させた葉からあやとり紐を作ります。
あやとりは「Ketinho Mitselu」と呼ばれ、大人は難しい取り方の、子どもは易しいあやとりを楽しんでいます。
でき上がりの形は、動物や神話・伝説の登場人物、そして日々の生活の道具や行為などに見立てられています。
動画の前半は、年配者が若い男女に、カモメや魚のあやとりがあることを話したり、互いに知らないあやとりを教え合うことを勧めたりしています。
後半が本題のあやとりパフォーマンスです: 二人の男性がそれぞれにある形を作った後、画面左側の男が見せているのが「カモメ(gaivota)」、鳴き声を真似ながら作っています。
次に右側の男が作ったのは「魚(peixe)」、続いて左男の作っているのは「アイスポットシクリッド(tucunare)」と呼ばれるカワスズメ科の魚。
第三の男が現れ何やら言った後に写っている形(日本では「カエル」などと呼ばれている形)は名称不明。
次に右男の作ったのは「?(mandi)」、最後に左男が「コウモリ(morcego)」を作り、パターンを縦にしてコウモリが木にぶら下がってるところを見せています。 (Ys 08/01/2011)
- “Alaska Native
String Stories” Ignite
Anchorage 2010/03
〜 ISFA会員
デヴィッド・キタク・ニコライ(David
“Kitaq”Nicolai)さんのあやとりパフォーマンスが、動画で公開されています。 2010年3月2日、アンカレッジのワイルド・ベリー・シアターで開かれたイベントからの映像の一部です。
ニコライさんは、『世界あやとり紀行 −精霊の遊戯−』や「神秘の紐
あやとりがつなぐ世界」( 『日経マガジン
40号』)でも紹介された、アラスカ先住民ユッピクの伝承あやとりの継承者。 アラスカでは、昔から伝承されてきた物語を伴うあやとりを作れる人は、もう4人しか残っていないそうです。
(Ys 04/09/2010)
- "Navajo String
Games by Grandma Margaret" myspace.com
2008/11/28
〜 ネイティブ・アメリカンのナバホのおばあさんが孫を相手に伝承あやとりを見せています。 はじめに手振りを交えて語っているのは、「コヨーテが夜空に星を撒き散らした話(星や星座の起源神話の一節)」。 そして、「七つ星(プレアデス星団)」、「角のある星(星座名不明)」、「たくさんの星(宇宙)」、「走り去る二匹のコヨーテ」、「いなずま」、「矢じり」などを作っています。
(Ys 08/25/2009)
- 日本伝承のあやとり唄 「おがどんな」 《 わらべうたblog こどものためのきろく 》 2006/07/07
〜 「のこぎり」とその遊び唄が再現されています。 十字形の四つの輪を引き合いながら歌うあやとりは各地に見られます。 とくに九州地方からはいろいろな唄が採集されていますが、この「おがどんな」は
これまでの調査記録(さいとうたまコレクションなど)にはありません。 ISFAでは、このような伝承あやとり唄を探しています。 ご存知の方は、当サイトまでご連絡下さい。
(Ys 11/28/2008)
〔切
手〕 「あやとり」の切手 のページへ。
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