《
さいとう たま あやとりコレクション
》 について斎藤たま氏は、1970年から全国各地を訪れて、子どもの伝承遊びや、出産・葬礼・年中行事などに関わる民俗風習についての聞き取り調査を続けてきました。 その記録は
随筆や絵本として発表されています。 山村・漁村・離島など、昔の生活スタイルが色濃く残る地域に暮す高齢者の話や唄の数々は、今では採録することができない
貴重なものも少なくありません。
- 『便所の民俗誌
 』
(2011) 論創社
- 『わらの民俗誌
』
(2011) 論創社
- 『賽銭の民俗誌』 (2010)
論創社
- 『箸の民俗誌
』
(2010) 論創社
- 『まよけの民俗誌』 (2010)
論創社
- 『村山のことば』
(2007) 東北出版企画
- 『秩父浦山ぐらし
』 (2005) 黒倉正雄 との共著 新宿書房
- 『落し紙以前
』 (2005) 論創社
- 『おしりをふく話』(たくさんのふしぎ
162) (1998) 絵:なかのひろたか 福音館書店
- 『アリジゴク 百の名前』(たくさんのふしぎ
78) (1991) 絵:吉武研司 福音館書店
- 『行事ともののけ
』 (1988) 新宿書房
- 『死ともののけ』
(1986) 新宿書房
- 『虫のわらべうた』
(1986) 福音館書店 [特製版 1991]
- 『生ともののけ』
(1985) 新宿書房
- 『ことばの旅』
(1984) 新宿書房
- 『南島紀行
』 (1980) 写真:杉田徹
福音館書店 [福音館文庫版
2004]
- 『野にあそぶ
』 (1974) 平凡社 [改訂版
平凡社ライブラリー 2000]
『野にあそぶ』には、草花や虫との戯れ遊び、てまり、お手玉など一昔前の子どもの伝承遊びとわらべ唄が豊富に収録されています。 ただし、「あやとり」はありません。 「あやとり」は斎藤さんが大好きな遊びであったので、とくに熱を入れて収集されました。 それで、この書には収まりきらなかったのです。 その成果は、絵本
『あやとりいととり 1〜3』(福音館書店)として、1982年に発表されました(今もロングセラーを続けています)。
この絵本には、「あやとり遊び」の地方での名称(たすきどり、ちどり、...)や、おばあさんたちが子どもの頃
どのようにして遊んだかの思い出話も少しだけ紹介されています。 このわずかの記述からも、調査記録が価値のあるものであることがわかります。 斎藤さんご自身も
その調査記録の全容を一冊の本にすることを望んでいましたが、残念ながら実現しませんでした。
ISFAでは、お蔵入りしていた貴重な調査記録を整理、公開することを斎藤さんに提案。 快諾を得て、2005年11月に
英語版(会報2004)が刊行されました
(左)。 "String
Figures of Japan" by Tama
Saito には、274種の取り方の他、個々のパターンのさまざまな呼び方や遊び唄も数多く収録されています。 また、著者自身や、明治・大正生まれの人々から聞いたあやとりにまつわる思い出話も記述されています。(購入についての問い合わせは
こちら へ)
あやとりが日本固有の伝承遊びでないことが明らかになった今日、その起源を考えるには世界的視野で捉えることが必要となります。 この
"String Figures of
Japan" は、日本伝承あやとりの基礎資料となるものです。 日本語版の刊行は未定ですが、ISFA会員である斎藤さんの調査データを
《
さいとう たま あやとりコレクション
》
として、この日本語サイトで 随時
公開したいと思います。
(Ys
03/13/2006)
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